「ダイスをころがせ! 」 真保裕一

By | 2005/05/24

事業失敗の責任を押しつけられ嫌気がさし、商社を辞した駒井健一郎34歳。
妻と子に出て行かれ、どん底の日々を過ごしていたある日、高校時代のライバルであり恋敵でもあった天知達彦が現れ、驚くべきことを口にする。
「次の衆院選に立候補する。共に戦ってくれ」
第二の人生を拓くため、彼らはコネも金も無く、完全無党派で選挙に挑む。
理解のない妻、敵陣営の妨害、様々な難問が立ちはだかるが。

ただの選挙話じゃないです。
話の作り方がウマー(゚д゚)。
天知の祖父の収賄疑惑を追ったり、自分が職を辞すきっかけになった老人ホームの誘致問題に絡む不正な土地取引が現れるなど、ミステリーな味付けがあって、ぐいぐい引っ張られるし、理解のない妻との葛藤の中で選挙戦を戦う姿は、家族と仕事のあり方をあらためて考えさせてくれます。
高校時代に天知と取り合った女性に対する、主人公のウダウダ具合にも共感。
そんなエンターテインメント的要素をちりばめつつ、押しつけがましくないように、日本の政党体制を批判。
いやー、面白かった。
 
 
30代中盤。仕事に人生に、色々と迷う時期なのでしょうかね。
僕もなんだかんだ言っても、この主人公の年代は、もう5年後。
いったいその頃、どんな暮らしをしているんでしょうねえ・・・、なんて思ったりしました。


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