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投稿者: fuku

「ラストソング」野沢尚

「ラストソング」野沢尚

博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉に挑みがかった一矢のギター。ロックが大嫌いだった倫子はリーダー修吉の彼女になり、夢を追い上京した彼らを支える…。持てる才能だけを信じ、一度きりの日々を懸命に疾走する者たち。

どうしても小説が読みたくなって、本屋をさまようこと1時間。
食指が伸びる本が見あたらず、苦し紛れで野沢尚の未読本を手に取ってみたら、コイツがまた良い本だったよおおおおお。
 
もうこんな風に破滅的なまでの突き進み方をする歳でもないのですが、こういう熱狂的というか狂騒的な雰囲気は今でも好きだし、求めているところがあります。
 
かといって仕事ではそんな熱に浮かされるようなやりかたをするわけにはいかないわけで、だからムチャクチャに無計画でちょっと危ない旅行とかしたくなるんだろうなぁ。。。
 
 
しかし「これ映画化したらいいのになー。俺ならキャストは・・・」なんて思いながら読んでたら、あとがきで気づきました。高校のときにちょっと流行った映画の原作だったのですね。
観てなかったのでわかりませんでした。
つーか、カラオケで歌ってた-。吉岡秀隆。in マイクドナルド(京橋のカラオケ屋)
野沢さんは「深紅」か「恋愛時代」が一番好きかもって思ってましたが、これもかなりキタ一冊でした。
いや~、まんぞくまんぞく。

クスクス

クスクス

土曜日の昼下がり、突然クスクスが食べたくなった。
 
 
 
別にテレビとかでクスクスを見たとか言うわけではない。
理屈じゃなく、ただ唐突にクスクスが食べたくなったのだ。
 
遠い太鼓に誘われて村上春樹がギリシャに旅立つように、徹夜で麻雀した後に吉野家の牛丼を食べたくなるように、
 
と に か く ク ス ク ス が 食 べ た い
  
 
 
そんな衝動が抑えきれなくなったのだった。
 
 
 
しかし、大阪でクスクス食べるってどこなんだ?
友人じゅんじゅんに電話するも有力な手がかりは得られず、南森町の福龍園でランチ。
しかし、夜になっても、押さえきれないこのクスクス欲。
 
 
もうだめだ。
 
 
 
一心不乱でインターネットを検索したら、あるじゃないですかご近所に。
ということで、行ってきました、西天満のチュニジア料理専門店「カルタゴ・キッチン
 
 
 
 
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ウマー!
一人だとスープとクスクスでおなかいっぱい。 
他にもおいしそうなのがいっぱいあったので、だれか一緒に行きましょう。 
  
 
  
 
 
さー、来年の旅行は、チュニジアが超有力候補になってきましたよ!!

ブリーゼタワー入居

ブリーゼタワー入居

さらばORIX堂島ビル。
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4年間、たのしいことも大変なことも色んな事があったこのビルを去る日が来ました。
  
たくさんの人が、キレイなオフィスだねって褒めてくれて、とっても誇らしく思ったこと。
行き詰まって屋上庭園で寝転がって考えたりしたこと。
酔っぱらったり、大変なことがあったりして、朝まで過ごしたこと。
色んな思い出があるから、もうここで仕事をすることがないんだと思うとさみしい気持ちでいっぱい。
愛着あったんだよなぁ。
 
4年前、海のものとも山のものともつかない僕たちを迎え入れて、育ててくれたこの場所に、心から感謝です。
 
本当にお世話になりました。(・人・)
 
 
 
  
 
そ・し・て!!
とうとうやってきました、ブリーゼタワー!
前回の引っ越しから、ちょうど2年です。
 
 
 
 
 
ビルエントランスにはおねーさんが!
し、白い!
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無駄にデカい!
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いやいや、会社なんて金魚みたいなもんのはずです。
水槽が立派で大きくなったら、きっとそれに合わせて大きくなりますよ。
 
 
しかし、今回は移転に伴って発生する作業も膨大でした。
費用もかなりのもので、これはもう軽々しく引っ越ししてる場合じゃないなーってかんじです。
 
 
 
やっぱ次はワンフロアいかなアカンな!(・∀・)
 
 
 
 
今回は打ち上げの規模も桁違い!!
 
 
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こういう時のお酒のおいしさは格別です。
大変なことはいっぱいあるけど、これがあるから止められないのかもしれませんね。
 
 
さて、喜んでばかりいないで、次にもっと美味しいお酒がのめるように、支えて頂いている多くの人に感謝しつつ、心機一転がんばっていきたいとおもいます!(σ・∀・)σ
 
 
 
関連エントリ
採用blog「最後のORIX堂島ビル
社長blog「ブリーゼタワー

北海道のおもいで

北海道のおもいで

高校時代のクラスメイトが結婚するということで、やってきました北海道。
8時過ぎに関空を出発して、11時前に新千歳空港についた僕は、まずその涼しさにびっくり。
なんと北の大地は、最高気温が25度!
連日35度近くの蒸し暑い大阪からやってきた、暑さに極端に弱い僕にとっては、まさにパラダイスです。
そういえば10年前に来たときも同じ季節だったけど、テントで巡っていたあのときも、夜は寒い寒いと言ってたなあ。
 
 
 
さーて、no plan, no friends。
何しよっかいな。
 
 
旭山動物園でも見ようかと思っていたのですたが、夏休みで激混みらしいという噂を駅員さんから仕入れ、ちょっと萎え。
  
 
そうだ、積丹でウニ食べよう。
 
 
かなり昔にそんな番組を見たよう気がして、早速札幌に移動。レンタカーを借りて、一路積丹へ向かいました。
ちょうどお昼ゴハンどきに小樽を通過したので、お寿司を食べるべく適当なお店へ。
 
 
うーん。まあ、うまい。
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でも値段なりかな。。
  
 
 
小樽運河もちらっと寄って、もう前に来てから10年も経つのかーと、青春の思い出にひたっていたら、まわりから中国語ばかりが聞こえてきます。
そういえば、最近は新千歳空港への国外からの直行便が増えて、外国人が急増中という記事を何かで読んだ気がします。特に台湾の人に人気だとか。まさにそんな感じ。
10年前はそんなこと思った記憶が無いので、時代が変わったということなのでしょう。
 
 
 
 
小樽で思いのほか、ゆっくりしてしまって、積丹町に着いたのは16時過ぎ。
うーん。これはそろそろ宿を探さねばとうろうろして、適当に目について飛び込んだのが、美国町の民宿小林というお宿。
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「あのー。予約とかないんですけど泊まれますか?」
「いいよー。晩ゴハン食べるの?」
「あ、はい。」
「んじゃ用意しとくわー」
と、ものすごくあっさりと決まってしまいました。
 
 
そうはいっても17時前。
 
「どっか行くとこないですか?」と宿の人に行くと、「ちょっと行ったら展望台あるよ」ということだったので、フラフラとおでかけすると、ありました展望台入り口。
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なんか怖いなぁ。。。
と思ったら予感的中。
 
 
ちょっと登ったところで
ちょ、おえ、野犬!
怖かったー。(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 
 
宿に帰っておばちゃんに報告したら
「あー、たまにいるねぇ」 
 
んな呑気な!
 
 
 
晩ゴハンで同宿人と顔合わせ。1人ずつで、僕を入れて計3名。
お二人とも通りがかりということで、室蘭から来られた造船設計技師の50代のおじさんと、青森からという40代の女性。
ビール飲みながら盛り上がって、あまりにもやることないので2時間くらい話し込んでました。
しかしベニヤ板みたいな壁の宿に、よく女性一人で泊まるなあと思ったら、ペルーに4年も活動で住んでいたという(ウラヤマシス!)活動派。東洋人は自分唯一という日本では盛んでないキリスト教系の宗教で布教活動をされているとか。世の中には色んな人がいます。
 
 
 
 
  
  
 
さて、翌朝。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
牛丼か?親子丼か?
いやいや、ウニ丼だー!!!
 
 
なにもつけずに食べれます。
だって甘いもん。(・∀・)
 
 
 
もう、当分ウニいらねーってぐらいの大満足っぷり。
これで2500円って、大阪ではあり得ません。
 
 
 
宿を後にして、神威岬という積丹半島観光のクライマックスへ。
 
 
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こんな道を上っていくと・・・
  
 
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お~。きれいだー。
ちょっと哀愁漂う感じが、北の海って感じでたまりません。
 
 
 
っと、のんびり見てる場合じゃない。
札幌で昼からケコーン式でした!
 
 
つづく・・・のかな?

北海道一人旅

北海道一人旅

札幌で高校時代の友人の結婚式があって、10年ぶりに北海道上陸してます。
 
 
真っ昼間で気温25度。
 
これがばあちゃんの言っていた天国というところでしょうか。。。
 
 
 
  
とりあえずレンタカーで積丹半島を目指すことにしました。
生ウニ、カモーン!!!щ(゚Д゚щ)
泊まるとこあるんかなあ。
 
 
 
とりあえず中継地点の小樽にて。
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第三者割当増資とか

第三者割当増資とか

ちょっと前の話になるのだけど、会社が第三者割当増資を行いました。
ちょこちょことニュースサイトでも取り上げてもらったり、外に出て話していると「とうとう増資しましたね」なんて言われることもあって驚くこともありました。
詳細には載ってないのですが、今回の増資は全体に占める割合としては大きくないです。
そうはいっても、とうとう身内だけの会社ではなくなりました。
一定の責任みたいなものがついてきますから、いよいよそういうフェーズにきたんだなあと感慨深いものもあります。
これまでは「金も出してもらわなくて良いから口も出すなよなー( ゚д゚)、ペッ」ってかんじでやってきまして、おかげで自由にやれていた反面、逆に身内だけでやってる緩さがあったのも事実です。
これを機に、多少のプレッシャーも感じつつ、ピリっとして一層飛躍できればいいなぁと思います。
 
 
 
・・・なんかオチつけようと思ってたんですが、さすがにこのネタでおとすと不謹慎そうなので止めておきます( ・∀・;)
色々な方々にご尽力頂きまして、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

「ダイナマイト・ツアーズ」原宏一

「ダイナマイト・ツアーズ」原宏一

桐野夏生の「東京島」を読んで、めっちゃ嫌な気分になっていたところ、面白い本に救われました。
 
 

雅也と麻由美の夫婦はろくに仕事もせず自堕落な日々を送っていた。ところが新婚旅行中に雅也の父が急逝し、悠々自適生活が急転落下、借金を背負うはめに! 土地を売るために自宅を爆破するも大失敗。大怪我を負いながらアメリカに逃亡した二人は、ビルの解体を専門とする爆破屋・ボブと出会う。すっかりその魅力にとりつかれた二人はボブに師事するが……。

  
 
や~。とにかく痛快です!
小難しいブンガクも良いのですが、ミステリーの雰囲気が漂っていない、こういう気楽なエンターテインメントは貴重ですね。初期の荻原浩的な。
ダイナマイト爆破の様子は映像にしたら面白そうです。
ってか映画化されるだろ。俺ならする。
 
  
  
  
もう桐野夏生は読まないよ。(`Д´)

ル・コルビジェのユニテ・ダビタシオン(マルセイユ)

ル・コルビジェのユニテ・ダビタシオン(マルセイユ)

ニース近郊を一旦離れて、TGVでマルセイユへ。
 
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さんしゃるる駅。 
TGVカコイイ!(・∀・)
  
 
 
 
マルセイユでは、まず見たかったのがル・コルビジェのユニテ・ダビタシオンという、コルビジェが設計した集合住宅。
コルビジェといえばサヴォア邸も見てみたかったけど、あれはパリなので断念。
ユニテ・ダビタシオンって、固有名詞なのかと思いきや、フランス語で「住居の統一体」と「住居の単位」って意味とか。
現地では「コルビジェ」って言った方が通じるみたいで、バス停の名前も「Le Corbusier」でした。
  
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中にあるカフェからの風景。
近くには似たような建物がちらほら。
 
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廊下。色がカコイイ。 
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なぜか剣道の面。ナゾ。
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建築ってすごい力があるなぁと、つくづく思うのでした。

プロヴァンス鉄道 Entrevaux

プロヴァンス鉄道 Entrevaux

さて、アノットを出て、アントルヴォーという四方を川と壁に囲まれた城塞都市に到着。
 
山の麓が古い町で、頂上にはお城があります。
ウソみたいに空が青く映ってますが、加工したわけではなくて、本当にこんな空。 
 
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真ん中に見えるのは城門。
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旧市街観光もそこそこに、頂上のお城を目指します。
っと思ったら、無人の回転ゲートがあって、城址への入場は3ユーロ要るらしい。
小銭がないからと、1回転3ユーロと解釈して二人羽織したのはもちろんナイショ(・∀・)
 
 
 
ひたすらこんな山道を歩くこと20分。
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ハァハァ言いながらついたお城は、まったく整備されておらず、壁は落書きだらけで、床は抜けまくってて、ほぼ廃墟状態。
あぶねー!
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なんか雰囲気がもの悲しいと思ったら、どうやら牢獄としても使われていた時代もあったようです。
 
 
 
高いところから小さく見える街を見下ろすと、なんとなく街を手に入れたような気分になりました。
  
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大満足して下界に戻りました。
どこの町並みも似たような写真になるのは仕方がないのか、腕なのか。(・∀・;)
 
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いやぁ、ほんと絵になる街でした。
帰りに、川も入れてもう一枚。
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プロヴァンス鉄道 NICE ~ ANNOT

プロヴァンス鉄道 NICE ~ ANNOT

フランスの5/1はメーデーで休日です。
仕事がお休みのまあ嬢に案内してもらって、プロヴァンス鉄道で日帰り観光に。
プロヴァンス鉄道は、2年前に採用活動で知り合った当時の学生さんで、現在フランスにいるというK君からもオススメメールを頂いたので、ぜひ行ってみたいところでした。
でも、なんせ一日5往復しかないローカル線なので、8:50の電車に遅れたら、一日の予定がガタガタで大変。
時間に遅れないように、プロヴァンス鉄道の駅に向かって歩いていたら、道々で街角にスタンドが出ていて、花が売っていました。
「やたら花を売ってるねぇ。」
「休日はパーティとか良くやってるから、手土産にするんちゃうかな?」
「ふむふむ。なるほど」
なんて話ながら歩いていたのですが、どうやら後で聞いたところによると、5月1日のすずらんは、幸運をもたらすと信じられていて、フランス人の多くは、家族・恋人・大切な友人などにすずらんをプレゼントにするのだとか。
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーー ← いい加減コイツも古い。
 
 
途中で朝ゴハンにすべく立ち寄ったパン屋は、8時開店というのに、8:15で、まだ準備中。
さすがフランスです。やるな。
 
 
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プロヴァンス鉄道は、1日5往復のローカル私鉄。
気分はさながら世界の社食から、じゃない、世界の車窓からです。
 
電車に乗って、ちょっと街を抜けると、いきなり田舎の光景に。
山際に川のある風景が吉野川近くの近鉄のような、あ、でも反対側見ると北海道みたいな景色。
結構良いスピード出します。
車内では、フランスは共通でしたが、ほとんど寝ている人がいません。
みんなポケーっと外を見たり、おしゃべりしたり。
やっぱその辺は海外です。
これが日本だったら7割寝てるんだろうな-。 
 
 
 
そんなこんなで、特にうんちカードや牛歩カードに邪魔されることもなく、2時間ほどでアノットという、最初の目的駅に到着。
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駅を出て、街に向かいます。
 
 
 
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ふと出会った、すてきな家。
 
 
 
 
旧市街の町並み。
こんな感じで、狭い石組みの路地が続きます。
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旧市街の古い建物には、今でもちゃんと人が住んでいます。
坂が多くても、老人はよいしょよいしょ歩いていて、子供達はサッカーをしたり犬とあそんでいたり。
 
 
どこをちょっと切り取っても、なぜかフランスの田舎町を感じられるような町並み。
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ANNOTは、本当に何もないんだけど、でも何かがある気がします。
南仏では「鷲の巣村」と呼ばれる切り立った崖にたつ古い街が、定番の観光地名です。
後からそういった街もいくつか回ったのですが、たいていは作られすぎ感が満載でした。
実際には古い建物がそのままなんだろうけど、それがおみやげもの屋さんでレプリカの絵画なんか売ってると、旅行者の勝手な感想とはわかりつつも、う~んと思っちゃいます。
このへんは好みもあるのでしょうが、なるべくその国の空気に触れるような旅をしたい僕にとって、ANNOTは、とってものんびりしていて気に入った場所でした。
こんな街で2日くらい、おいしいゴハンを出すホテルでのんびりできたら最高かもね、なんて思いながら、さて目指すは次の街、アントルヴォーです。