「家族狩り」全5作 天童荒太
天童荒太に初挑戦です。
天童荒太といえば、ドラマにもなった「永遠の仔」が有名。
僕は文庫待ちで読んでないのですが。。。
この「家族狩り」は5部作で、2月から毎月1冊ずつ刊行。
なので、全作読むのに5ヶ月かかりました。
でも、1ヶ月空いても、読み出すとすぐに世界に入れるのは、どっぷりとハマれる筋立てのうまさのせいかな。
サスペンスの中に「家族とは何か」を追求しています。
傑作。それは間違いない。でも、めちゃんこ重たいです。
これほど心に重くのしかかるのは、家族や子供に関係する異常事件が次々に起こる、今の世界と重ねてしまうからでしょう。
要するに、「なんだこりゃ?」なんて感想を持てるくらい現実と乖離してれば平和ってことなんだろうけど、妙に「こんな話がどこかでおこってるんじゃない?」とかって思ってしまうのは、やっぱり世間が異常事態。