「稲盛和夫の実学」

By | 2007/09/27

常勤監査役として入っていただいてる方から読むようにと言ってもらって、久々に再読。
社会人になりたての時も「ふくだ君、読みたまえ」とウエ課長に言われ、手に取ったものでした。
8年ぶりに、またも手に取ることになるとは、なんとなく感慨深し。
内容としては、「実践的基本原則」として、
(1)「キャッシュフロー」をベースとした経営判断を行う「キャッシュフローベース経営の原則」。
(2)モノとカネとの対応を徹底づける「一対一対応の原則」
(3)贅肉をそぎ落とす「筋肉質の経営の原則」
(4)トップがカンペキを目指せば下も自ずと100%を目指すようになる「完璧主義の原則」
(5)ダブルチェックを徹底し不正を未然に防ぐ「ダブルチェックの原則」
(6)アメーバ組織によって実現する「採算向上の原則」
(7)投資家と社員に対する徹底したディスクロージャーによるフェアで公明正大な「ガラス張りの経営の原則」
など7 つの考え方が説明されています。
しかし根幹に流れているのは、序章で提示されている、常に「『常識』にとらわれず、物事の本質を追求し、人間として何が正しいかという観点で判断する。」ということです。
それがあれば、必ずしも会計の専門知識が無くても、意志決定に足る会計の数字は読めると、稲盛さんは説きます。
実際に、びっくりするようなところを疑ってかかります。
・売上が増大するからといって経費が増えるのは当たり前なのか?
 → 売上を増やしながら経費を減らす方法はないのか?
・実勢とズレている法定耐用年数で減価償却するのは当たり前なのか?
 → 法定のほうがながいと、前半で過小償却になり、正しい意志決定ができない
・儲かってればさらに借り入れして拡大スピードをあげるのは正しいのか?
 → 借り入れに依存してると、拡大時はいいけど、いざというときに大変
・売上目標から決まる予算は妥当なのか?
 → ほとんどの場合、経費だけを確実に達成し、売上が未達になるのでよろしくない。
などなど。
僕なんか、全く授業に出てなかったけど、なまじ経営学部でちょこちょこ囓っただけに、逆に常識にとらわれやすいのかもしれません。目から鱗。
 
 
「『常識』にとらわれず、物事の本質を追求し、人間として何が正しいかという観点で判断する。」ということは、今は簡単に思えます。
それは、たまたま大きく躓くことがなかったからなのでしょう。
これからは、色んな事情で「ちょこっと操作しちゃっても大丈夫」みたいな悪魔の囁きや、訳のわからない事業に突っ込みそうになるときがくるのかもしれません。
この本を読んでいれば、そうやって道を踏み外しかけたときに、本質を思い出させてくれそうです。
必ずまた読み直したいと思います。
やはり凡百の駄本を読み漁るよりも、こうした名著を適宜読み直した方が得るものは多いのかもしれません。
それはつまり、無理矢理かき集めて何度も合コンに行くよりも、これぞという人とおデートを繰り返した方が実りが多いということでしょうか。
いやいや、大切な気づきを、稲盛氏から得ることができました。あれ?


5 thoughts on “「稲盛和夫の実学」

  1. tame

    そうそう、いろんな本を読み漁るより、これと思う本をしっかり読んだ方がええよな。ほんで実践してみて、また読んで、を繰り返す。
    稲盛さんの本はいいね。おれも久々に読んでみよう。
    減価償却は、やっぱりあくまで次に買い換えるときまでに積み立てておくべきキャッシュの金額、と考えるのが原則やと思う。そういう意味では定率法より定額法だね。1円まで償却できるように法も改正されたし☆

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  2. CONPAの友

    ことにCONPAについては、
    実戦から得たほうが身に付きますっ。
    コンパで試し切りし、
    経営の場で実践。

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  3. ふく

    >tameごん
    おー。tameが本を読むイメージってあんまり無いのだけど、既読なんだー。俺は「アメーバ経営」よりこっちのほうがピンとくるんだよな。なんでやろ。
    >高さん
    アナタノイウ経営ッテナニアルネ?
    CONPA、チョイオマチアル。

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  4. ふく

    >およよ様
    お互い、もう合コンって歳でもないですなぁ(´・ω・`)

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