「税の負担はどうなるか」石弘光

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Comments: 4

源泉徴収というのは、本当にうまくできている制度だと思います。
新卒で会社員になってしまうと、ひかれてる状態が最初から当たり前なので、ビックリする金額をお国にもっていかれてるっていうのに、あまり関心を持たないままにスルー、みたいな。
僕がそんな感じでした。
んで、やっぱり今の会社になって小さいうちってのは社会保険なんてはらってたらツブれるがな、医療保険も病気しないからいらねーよ、風邪なんて寝てりゃ治るねん、みたいな時期が、まあどこでもあると思いますが、僕らにもやっぱりありまして、そこからそんなこといってられないから全加入で満額納入ってなると、おい、ちょ、おまいら、なにこれ、んでこんなに高いんよおqあwせdrftgyふじこlp
、と改めて思うわけでございます。
よーするに税金高いんじゃ!

ということで読んでみたのが本書。
まずはいきなり序文で、増税は不可避ときました。あれ?

将来の名目成長率の見通し(せいぜい二ないし二・五%)と、税収の所得弾性値(現在では一・一程度)を前提とすれば(中略)<この増加額は国の一般会計で一兆数千億円程度に過ぎない。この一例からも容易にわかるように、景気回復-税収の自然増だけでは問題の解決に程遠い。

1兆数千億円。。。
2003年の一般会計予算、歳入81.8兆円似たいし税収が41.8兆円。
国・地方の長期債務残高の規模は719兆円。
焼け石に水やん。

そして、こんな借金漬けの中でも、まずいことに高齢化社会はやってくるため、医療費や年金など財政需要は増す一方であると続きます。

2001年度の国・地方の総歳出177兆円は、このままの制度を維持すれば2025年には360兆円程度になると推定されている。

・・・・・。

オワタ?(・∀・)

よーするに、税金が全然足りないし、これからもっと足りないんだよと言ってます。
やっぱそうか・・・。そうだろうなとはうすうす思ってましたが・・・。
そして、相続税やら法人税や所得税など、過去の景気対策などで今はいびつになってしまっている税制を是正して、もっと幅広く税金を集めることにならざるを得ない、そしてそれだけではやっぱりぜーんぜーん足りないので、消費税の引き上げは不可避であろうというふうに展開していきます。
うっせー!(逆ギレ)
いくら論理立てて説明されても高いもんは高いねん!ゴルァ(゚д゚)
よっしゃ、こうなったら将来は海外逃亡や~。

・・・と、安直な発想に至りそうになったところを5章で先制パンチも食らいました。

(諸外国と比較して)統計データで見る限り、日本における税負担の重さを検証するのは難しい。2002年度の国民所得に対する所得税・住民税の比率を取ってみると、日本は6.8%と一桁であるのに、カナダ20.9%、イタリア15.8%、アメリカ14.2%(中略)このような実態から見る限り、日本のサラリーマンの税負担が特に重く、勤労意欲を著しく阻害しているとも思えない

(日本の消費税率5%は)国際的に観てあまりにも低すぎる。先進国の中では最低であり、台湾、シンガポール並みに過ぎない

(ノ≧∇≦)ノ ミ ┸┸ ムキー!!
わかった。わかりました。
もっと税金は増えるってことですね。そうですか。そうですか。

まあ、日本が倒産状態になったらそれこそ困るし、社会保障削りまくって治安の悪い世の中になっても困ります。
こうやって納得する説明をされると、もう仕方ないという気持ちになるんですよね。
でも、僕だけではなく日本人の重税感の源は、公務員の無駄遣いがそこかしこで常態化してるのが伝わってくるからでしょう。
そこら中で無駄遣いしまくってる予算消化の公共事業とか止めろって思うし、居眠りしてるしたり昼間からゴルフしてる外郭団体のエライさんとかいっぱいいる。
そのへん、なんとかしてから増税してくれー。ほんまに。(`・ω・´)
というわけで、なかなか興味深い一冊でした。
ぜんぜん知識無かったので良い勉強になりました。

fuku

4件のフィードバック

  1. まさしく子供のお小遣いとおなじだな。
    使い方を教えてから与えなければいけない。
    ちゃんと大事に使えるようになるまで額は増やしてはいけないと思う。
    そう思うとちょっと情けないが、これが日本の行政の現状かな。
    今、『ローマ人の物語』を読んでいるんだが、
    古今東西、為政者は税に悩んでいるようだ。

  2. ほんと、ほんと~~!!
    増税しかないのは、わかってるのよ~、私らも。
    でも、まず、自分らで出来ることは先にやって欲しいよね~
    やる事やって~増税なら、納得するのにな~
    大阪のおばちゃんが、支出を全て見張ればいいんだ!!

  3. そそ、ちゃんと使ってくれて納得できればちゃんと払うっちゅうねん。
    しかしバブルの時期でも国の借金は増えつづけてたんやから、いつまでたっても税収は支出に追いつくと思えんな。
    スーパーインフレが先か、国債発行余力がなくなるのが先か・・・

  4. > やまもとセンセ
    ほんまになぁ。ご利用は計画的に♪って感じよなぁ。
    『ローマ人の物語』かあ。塩野七生だね。
    実は読んだことないねん。おもろい?
    またよかったら貸してなぁ。
     
     
     
    > あゆみ嬢
    あかんあかん。
    大阪のおばちゃん、自分には甘そうやもんw
     
     
     
    > ためごん
    > スーパーインフレが先か、国債発行余力がなくなる
    どっちも最悪ですなあ・・・。

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