「子どもが減って何が悪いか!」赤川学

By | 2005/07/13

少子高齢化社会の行く末については興味を持っているので、手に取ってみた本書。
女性の勤労と子育ての両立を支援する「男女共同参画社会の推進」が、統計上では実は全く少子化解消には貢献しないことを明らかにしたうえで、「結婚するしない、子供を産む産まないという選択で、何か得をしたり、批判されたりする社会は間違っている」という主張を展開しています。
興味深い部分としては「男女共同参画社会」を提唱する人たちが、いかに自分たちに都合の良いデータだけを扱っているかを、統計学的アプローチから証明する部分でした。
そりゃ都合のいいデータだけ抜き出せば、都合の良い結論を導けるよね、みたいな。
同じような手法は広告などのビジネスシーンでも多用されています。
もっともらしい人が、それらしいデータをつけて何か言っているからといって、安易に盲信するのではなく「そもそもそのデータは本当に正しいのか」を常に意識せよという筆者の主張は、生活のいかなる場面でも役に立つはずです。
僕も単純に
「少子化→国力低下→マズー( ゚Д゚)」
とステレオタイプに思っているフシがあっただけに
「少子化なんて都市化の進んだ近代社会では防ぎようがないんだよ」的なスタンスは目からウロコ。
確かにドイツやイギリスのGDPと国際社会での存在感を勘案すると、そう安直に悲観することは無いのかという気もします。
ただ、ではその少子高齢化社会を前提としたときに、どういう社会が望ましいのかという点は、割かれているページも少なく、尻すぼみな印象がしました。このあたりは新書だからしかたないのかな。
そのあたりに狙いを付けて、関連書籍を数冊読み込んでみようかなあと思いましたとさ。


6 thoughts on “「子どもが減って何が悪いか!」赤川学

  1. やまもと

    物書きが自分に都合のいいデータを集めるのは至極当然のこと。売り物に自分からけちをつけたりはしないので話半分が適当かと思います。
    男女共同参画社会の議論は女性の自由なキャリア選択のために出てきたもので、出生率の向上なんてそもそも問題として意識していないとおもわれる。
    女性の社会進出はいいと思うし、必要だとも思うが今のこの手の議論はきれい事が多すぎる感じがする。幻想をいだかせるような物も多い。そんな中ではおもしろそうな本ですな。是非いろいろ読んで紹介してもらいたいです。
    そんなことよりも大学にとっても少子化は死活問題なのでみんなじゃんじゃん生んでくれるとありがたいです。。

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  2. ふく

    >やまもと先生
    おっと。
    > 男女共同参画社会の議論は女性の自由なキャリア選択
    > のために出てきたもので、出生率の向上なんてそもそ
    > も問題として意識していないとおもわれる。
    > 女性の社会進出はいいと思うし、必要だとも思うが
    この本の趣旨も、やまもと先生と全く同じ事を言っているのだけど、それをあたかも
    「男女共同参画社会の実現=少子化対策」
    と結論づけるような一部の論調があり、それに対する反駁を試みているという事でした。
    デリケートな話題なのに言葉足らずでスマンです。
    教育関連は少子化をモロにくらうよねえ。
    IT業界はどうなんだろう。まあプラスにはならんよね、どー考えても。

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  3. やまもと

    >「男女共同参画社会の実現=少子化対策」
    >と結論づけるような一部の論調があり、それに対する反駁を試みて
    >いるという事でした。
    こういう図式は確かに一部にはあるだろうけど、いちいち本をだして批判するほど多いのかなという素朴な疑問がある。
    男女共同参画社会運動における少子化対策なんて後づけの幻想的意味合いしかない。そんなことはわかっているのにわざわざそれを著者が取り上げてつっついた理由がようわからん。それも重回帰(たぶん)を使ってまで。そういう意味で書いたのであって、別にふくちゃんの説明不足を指摘したつもりではありません。気を使わせてすまん。
    新書版だから著者がおもしろい内容を選んだのかもしれん。学歴的には雲の上の人なので、わかっててそういう一部主張を取り上げて読者を引き込んだと考えれば得心がいく。うーん、マーケティング上手だ。
    人口の減少はあらゆる市場の規模に対してはマイナス要因かと。投機的な商品の市場なんかは影響がすくないかもしれないけど。
    長文レスでした。ご容赦を。

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  4. 匿名

    はじめまして。こんばんは。
    くるくると申します。貴方は福田君?
    私は追手門でご一緒させていただきました者です。
    多分、同じクラスにはならなかったように思います。
    追手門トピで見かけ、さらに11月16日生まれトピでご一緒だったので、ちょっとビックリしてコンタクトをとっちゃったりしてます。
    えっと、少子化については専門知識がゼロなのですが、
    現在3人の子供を育て、子供社会にどっぷり漬かっているものの意見としましては、「お金があればドンドン産むさ。誰か大学までの学費出してくれるんなら、4人産んでもいいさっ。」って感じですね。
    うちは多分、経済的に見て並み並にいると思うんですが、
    今はOKでも、大きくなるにつれてドンドンお金がかかるじゃない。おバカで公立高校行けなかったらどうすんのさ。頭よくなっても、医学部行きたいとか言ったらどうすんのさ。
    ・・・なにかと不安だらけですね。
    周りに聞いても、もう一人欲しくないわけじゃないけど、経済的に限界。という意見は多数ですね。
    今限界なのではなく、将来限界って意味です。
    今、児童手当なるものを月々一人5000円いただいております。ミルク代にもなりませんが・・・
    それも小学3年生までです。
    そっからお金がかかるのに。
    子供は大きくなって、かかるお金が増えていく。
    このご時世、主人の給料は年齢に比例するとは限らない。将来への見通しがつかないことが不安です。
    少子化を止めるには、
    3人以上産めば経済的援助がもらえること。
    それに尽きると思います。
    育休とかはあんまり関係ないんじゃないかと・・・
    まあ、専業主婦の意見ですけど。
    ただの願望です。
    好きで産んだんだし、誰かに助けてもらおうと
    はじめっから思ってるわけではないです。
    援助援助と言うつもりはないですが、
    少子化を止めたいなら、これが一番なんじゃない?
    っていう意見です。
    少子化をとめる方法を聞きたいわけではなさそうなので
    聞き流しちゃってくださいな。
    なんだか、ちょっとスッキリしました(^o^)
    あと、あるおばあちゃんが言っていましたが、
    今生き残ってるお年よりは、戦時中ひもじい思いをして何でも食べて生き延びてきたから寿命が長いんだ。
    もう少ししてこの年代が死んだら、贅沢して暮らしてきたその下の世代は、こんなに長くは生きないよ。
    ・・・と言っていました。
    なんだか納得できるような出来ないような(笑)
    当たっているのか、長い楽しみです(^o^)

    Reply
  5. あゆみ嬢

    すごい間の抜けた質問やけど・・・なんでそんなに本読めるの~?あゆみ嬢は、最近理解力が落ちてしまい、図書館で借りた本もちっとも読み進まず、1週間勝手に延滞してます・・・ごめんちゃい(o;TωT)o”

    Reply
  6. ふく

    >やまもと先生
    > 新書版だから著者がおもしろい内容を選んだのかも
    > しれん。学歴的には雲の上の人なので、わかってて
    > そういう一部主張を取り上げて読者を引き込んだと
    > 考えれば得心がいく。うーん、マーケティング上手だ。
    そういう側面はあると思うよ。言葉使いとかも、かなりくだけた感じ。書名のつけかたといい、かなり部数は意識してるんじゃないかなーって印象。
    >くるくるさん
    おおお。ご無沙汰しております。m(_ _)m
    こうやって、同じクラスになったことがないのに、お互い知ってるっていうのは、追高ならではやねえ。
    しかも誕生日までいっしょなんてびっくらやね!
    さて、少子化を経済的援助によって止めるとなると、どのくらいの額が必要なんだろー。
    5000円だとくるくるさんの言うとおりミルク代にすらならないだろうから、将来の経済的不安が吹き飛ぶような額じゃないと効果がないよね。
    となると、一人当たり2000万といわれる成人までの費用の半分くらいが必要な感じ?
    今の年間出生数は120万くらいらしいから、120万×1000万ってことは…。
    うげ。毎年12兆円が必要になるってことか?(あってんのか~?)
    まあ、1000万は極端にしても、半分近くを国債で賄ってやっと国家予算(一般会計)が80兆円ってくらいだから、なかなか現実的には資金援助で少子化対策ってのは難しそうな感覚がしますね(´・ω・`)
    (ちょこちょこネットで調べながら、てきとーに書いただけなので、計算等が間違ってたらビシバシ指摘して下さい。m(_ _)m)
    > 好きで産んだんだし
    うんうん。やっぱこれが一番だね~!(^^)
    >あゆみ嬢
    本はオフロだよー。
    あゆみ嬢もバスブックスタンド買うべし!

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